編集部:地球で起こっていることを正確に理解し、自分で考え、自分なりの行動を起こすということですね。
倉本氏:前回のインタビューでもお話ししたけど、僕たちは富良野の森で葉っぱを作っています。森でも木材でもなく、葉っぱです。僕たちが生きて行く上でまず必要な空気である酸素を作り、雨をたたえ、大地に栄養を与える広葉樹の葉っぱを出来る限りたくさん作ってゆきたいと考えています。ただ、この葉っぱには未だかつて値段がついたことがない。木材には価格がついたけれど、葉っぱには値段がつかなかった。それゆえに葉っぱの重要性を人間社会は全く認めてこなかった。何故なら空気はあまりにも当たり前のもの、その確保に努力するなんて考えたこともなかったのでしょう。でも僕は生きて行くために酸素が絶対に必要だと気がついた。だから、酸素をつくってくれる葉っぱを作っているんです。