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脚本家・劇作家・演出家 富良野自然塾塾長/富良野GROUP主宰 倉本聰さんインタビュー

 

倉本氏:現実は富士山ひとつ分にも満たない量なんです。正確には富士山の7分の1、ちょうど新幹線の窓からみえる富士山、つまり3合目か4合目の上のボリューム感というところです。こんな風に説明されると、なんとなく1兆2000億バレルという量のイメージが湧きませんか? さっきもお話したけれど、単位の大きな数字は具体的な量としてはなかなか把握できていないのが現実ではないでしょうか。誰もが知っている富士山のような具体的な喩えを使ってデータを理解する、このやり方はなかなか効果的ですよね。

編集部:さまざまなデータが示す巨大な数値も、具体的に身近なモノに置き換え、その量を実感することで、物事の本質が見えてくるということですね?

無機質なデータや数値に具体性や有機的な感情を吹き込むと、見えてくる景色は一挙に変わるはずです。現代の複雑で巨大な問題への解決策を提起するには、その現実を自分に関係のある事実として受けとめることが大切ではないでしょうか。そのためにもデータを読む力をしっかり身につけ、さまざまな数値をひとりひとりが実感することがとても大切だと思います。

› 後編:「生きていく上で本当に必要なこと」へ

ISS(国際宇宙ステーション)から見た富士山

 

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