ecobeing logo

脚本家・劇作家・演出家 富良野自然塾塾長/富良野GROUP主宰 倉本聰さんインタビュー

 

倉本聰さん

石油と富士山

倉本氏:ところで、現代生活を根幹から支える石油というエネルギーについて、僕からも質問していいですか?

編集部:もちろんです。何でしょう?

倉本氏:2億年という年月をかけ地球内部に蓄積されて出来上がった化石燃料、石油。石油は地球全体で推定2兆バレルの埋蔵量と云われています。現時点での全世界の残存量は1兆2000億バレル、つまり埋蔵量全体のうち、僕たち人類は産業革命以来、8000億バレルを既に使い切ったという訳です。現在のペースで消費していくとあと40年の猶予期間があると計算される1兆2000億バレル、これを富士山という容器に詰めたとしたらどれくらいの量になると思いますか?

編集部:全世界の埋蔵量ですよね? 少なくとも何個分かはあるのではないでしょうか?

› 次ページへ

 

back 齋藤典世さんインタビュー