1995年に青山骨董通りに1号店がオープンして以来、現在全国で27店舗のサラダ、ピザ、パスタ、本格デザートメニューを展開する【TO THE HERBS(トゥ・ザ・ハーブズ)は、若い女性の間で人気のレストランです。オープン以来、同店の人気を支えてきたフレッシュな野菜が贅沢に盛られたサラダ類は、【TO THE HERBS】の料理のコンセプトを表現する人気メニューのひとつ、それぞれの素材の持ち味とその組み合わせの妙を大切にするメニューづくりは全店の料理を統括する山下総料理長ご自身が、イタリア トスカーナでの修行で体得した経験が見事に反映されています。 |
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編集部 |
【トゥ・ザ・ハーブス】でのメニューの構成と《エコ作》について伺わせてください。 |
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山下 |
【トゥ・ザ・ハーブス】はその名からもお分かりいただけるように、“ハーブに乾杯”という意味があります。私どもの企業母体は宅配ピザの“ピザーラ”ですが、宅配では味わっていただけなかった焼きたてのピザの美味しさをどうしてもお客様に味わっていただきたいと考え、【トゥ・ザ・ハーブス】のオープンを決断しました。その準備段階で商品開発を進めるうち、日本をはじめ世界中の食材にふれるチャンスがあり、改めてバジルやオレガノなどの自然なハーブの魅力に感動してしまいました。 |
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編集部 |
《エコ作》はどんな料理に使われているのでしょう? |
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山下 |
各店で展開しているサラダメニューにはすべて使われています。特に、オープン以来の人気メニューのシーザース・サラダは、私どもではロメイン・レタスではなく、フリルレタスのふわふわした質感に着目し、素材感を生かした盛り付けでご好評をいただいております。色々な薀蓄を並べたところで結局、私どもは“皿の上でしか”私たちの思いをお客様にお伝えできないと思っています。 |
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編集部 |
《エコ作》導入のきっかけについてお話いただけますか? |
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山下 | 【トゥ・ザ・ハーブス】では30歳前後の女性客をターゲットにしているのですが、女性のお客様は価格と質・量について非常にシビアーな審査基準を持っていらっしゃいます。ですから彼女たちに評価していただける“美味しさ”の表現として、“見た目の美しいメニュー”を開発しようという思いは当初からありました。 |
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編集部 |
現在、グランドメニューの品目数はどれくらいあるのでしょう? |
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山下 |
デザートを除いても80アイティムくらいはあると思います。グランドメニューは年に1回改訂していますが、お客様に支持をいただいているメニューは当然継続されます。 |
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編集部 |
野菜選びで、特に注意されていらっしゃることはありますか? |
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山下 | 先ほどもお話しましたが、現在のお客様が“食”に対して期待されることには、大きく2つの要素があります。まず“美味しさ”、“美味しいと感じる味”は実に様々ですから、【トゥ・ザ・ハーブス】としての美味しさの基準には厳格に取り組んでいます。つまり“味の精度”に決してブレを生じさせない注意を払っています。ご承知のように、野菜には多様な美味しさがあります。繊細なものから力強いものまで、野菜のおいしさのダイナミックレンジは実に広いのです。 |
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編集部 |
最後に山下シェフが《エコ作》に期待することはなんでしょうか? |
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山下 | 私はトスカ-ナで料理修行をした経験があるのですが、イタリアはその土地の、しかも旬の食材を大切に味わう気風があります。シンプルだけれど、オリジナルな味わいをストレートに噛みしめる、そんなメニューを【トゥ・ザ・ハーブス】でも展開したいと思っています。その意味からも、個性的な味わいを大切にした色鮮やかな野菜たちを次々に開発して欲しいと思っています。 |
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●TO THE HERBS/http://www.to-the-herbs.com |
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編集部 |
《エコ作》の展開をどのようにご覧になっていますか? |
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鈴木 | 順調に市場に根を下ろしつつあると思いますよ。三田グリーンハウスが出来た時、僕は早速見学に行きましたが、2004年には首都圏のマーケットを視野に入れた土浦グリーンハウスも完成し、ここにも足を運びました。 |
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編集部 |
今後の《エコ作》に何を期待されますか? |
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鈴木 | 世界中からの珍しい野菜や果物が連日のように届く時代にあって、さまざまな“美味しさ”を評価するお客様がでてきました。ですから“野菜の美味しさはこれだ”というような頑固な基準はなくなりつつあります。でも、同時にどんどん出てくるニューフェイスの中で、独自の味やヴァリエーションを日々開発することも重要です。 |
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