六合三景の一つ、高原の湖として知られている野反湖は、標高1514m、周囲12kmのダム湖です。2000m級の山々に囲まれた山岳、湖水、湿原、草原など変化に富んだ環境にあり、上信越高原国立公園の特別地域、野反自然休養林に指定されています。5月のシラネアオイを始め、6月のレンゲツツジ、7月にはノゾリキスゲやコマクサ、9月にはエゾリンドウやマツムシソウなどの植物が湖畔を彩り、300種以上の高山植物が群生します。ハイキングやキャンプ、釣りなどを楽しむ多くの観光客が訪れ、手つかずの大自然を満喫しております。美しい自然と整備されたハイキングコースが認められ、「行ってみたい、歩いてみたい場所」として読売新聞の【遊歩百選】、野反峠が国土交通省で募集していた【富士見100景】に選ばれました。 二つ目が芳ヶ平です。この芳ヶ平は志賀高原ルートの渋峠から一望でき、高層湿原の沼によって美しい風景に「ワタスゲ・リンドウ・紅葉」と四季折々の美しさを醸し出し、訪れるハイカーを楽しませてくれます。 三景の最後は暮坂峠で、酒をこよなく愛した旅の詩人若山牧水の銅像と歌碑が建てられています。若山牧水は、大正11年秋、信州佐久から吾妻、利根を通り日光湯元までぬける旅を楽しみ、大正11年10月20日に花敷温泉から中之条の沢渡温泉へ向かう途中、この暮坂峠を越えております。牧水にとっては、暮坂峠の紅葉の美しさが特に印象深いものであったらしく、そのとき詠んだ「枯野の旅」が歌碑として残されています。毎年10月20日は若山牧水を偲んで牧水まつりが暮坂峠で行われます。 また、この付近では、自然の息吹の中での陶芸体験(暮坂陶芸研修センター)や、六合の花を使ったフラワーアレンジメント・ドライフラワー教室が体験できる暮坂高原花楽の里、また、オートキャンプ場なども楽しめる施設があります。
詳しい情報は下記の六合村公式ホームページまでお問い合わせください。 〒377-1795 群馬県吾妻郡六合村大字小雨577番地1 六合村役場 TEL0279-95-3111 FAX0279-95-3832 info@vill.kuni.gunma.jp http://www.vill.kuni.gunma.jp/index.html
志賀草津高原道路の最高地点(2172m)から東方に広がる湿原。芳ヶ平へのルートは白根レストハウスからと渋峠からのふたつの登山道があります。ワタスゲの見頃は6月下旬〜7月上旬、紅葉の見頃は、9月下旬〜10月上旬と春から秋まで。 ◇お問い合わせ先:芳ヶ平ヒュッテ TEL:090-4060-6855
標高2305m、頂上からは北アルプス連山や富士山など360度のパノラミックな眺望がのぞめるます。 夕陽に染まった北アルプスの山は、その峰々が金色(こんじき)に染め、日没の数分間は息をのみ、言葉を失うほどの絶景です。
野反湖は群馬・長野・新潟の県境に位置し、周囲12キロメートル、標高1514メートルのダム湖で、その湖水は魚野川から信濃川に合流し、日本海へと注いでいます。気候は太平洋側気候と日本海側気候の中間にあり、変化も激しく降雨量、積雪量も大変多い地域です。そんな厳しい気象条件が貴重な高山植物を育てています。
岩山を背景に、農家住宅・土蔵が軒を並べ、古い石垣や庭木等により心安ませるのが赤岩地区です。地区内の旧家【湯本家】は、木曽義仲の残党と言われ、戦国時代から江戸初期にかけて子孫が活躍して繁栄の基礎を築き、江戸期は蘭方医学の流れの医者を出し、河童伝説の家伝薬【命宝散】や【月桂酒】という薬酒の製造と医業にたずさわった歴史があります。 1803年に建造された湯本家住宅は幕末に、開国論者として知られた蘭学者・高野長英をかくまったと伝えられる【長英の間】などを残す貴重な民家であり、また地域内には岩山を切り開き道路を開設した秀英法印、神社仏閣などが歴史的経緯を偲ばせてくれます。
日本ロマンチック街道沿線の六合村より中之条町へ向かう途中にある峠。ここは旅の歌人、若山牧水が「みなかみ紀行」を発表した中で「枯野の旅」を詠んだ地として有名です。
乾きたる落葉のなかに栗の實を 濕りたる朽葉がしたに橡の實を とりどりに拾ふともなく拾ひもちて 今日の山路を越えて來ぬ
長かりしけふの山路 樂しかりしけふの山路 殘りたる紅葉は照りて 餌に餓うる鷹もぞ啼きし
上野の草津の湯より 澤渡の湯に越ゆる路 名も寂し暮坂峠 (後略)
若山牧水は、大正11年10月19日・20日の1泊2日で六合村を訪れ、花敷温泉 関晴館本館に宿泊。現在、暮坂峠には「枯野の旅」の詩が碑に刻まれ、旅姿の牧水像が建っています。毎年10月20日は若山牧水を偲んで、牧水まつりが行われます。小雨から生須への県道沿いには木製看板や石碑に刻まれた詩が13ヶ所建っています。
暮坂芸術村の中にある工房では、素朴な風合いを大切にした陶器が創られています。陶芸教室も開催されています。
◇お問い合わせ先 TEL:0279-80-7001(暮坂陶芸研修センター)
鎌倉時代初期、西吾妻猪狩りのためにこの地に訪れた源頼朝が発見したとされています。そのときに桜の花びらが一面に敷きつめたように湯に浮かんでいたことから花敷温泉と名づけられました。ここには2軒の湯宿がありますが、それぞれの泉質が違うので、比べてみるのも一興でしょう。