JFE奥草津休暇村の確かな歩み
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JFEグループは40年に亘り、鉄山跡地の森林再生に取り組んでいます。
六合村

昨今、自然保護にとどまらず、癒しの場・地球温暖化対策としても「森林」が注目されるようになりました。草津温泉に程近い群馬県の山間で、民間企業が長年に渡って着実に森林育成を続けていました。
第一部 休暇村の概要

奥草津の自然に囲まれて山本さん

まず、休暇村の概要について伺えますか?

-- 今やこうして緑豊かな景観ですが、ここは元々旧群馬鉄山の露天掘りの鉄鉱石採掘跡地です。総面積は150万平方メートル(47万坪)という広大な敷地です。敷地内の勾配差は330メートル、海抜では1,070メートルから1,400メートルと、場所によってはかなり急な斜面もあります。受付事務所がある場所が1,150メートル、そして是非ともご覧いただきたいチャツボミゴケが生育している穴地獄は1,265メートル。高原ならではの変化のある風景を楽しんでいただけるはずです。敷地内には、テニスコートや芝のグランド、見晴台もありますし、遊歩道もきちんと整備してありますから、楓やハナミズキの並木を見ながら歩くだけでもいい運動になりますよ。「森林浴」という言葉がありますが、ここはまさに「森林の息吹」を体中で感じながら、雄大な山の景色を楽しんでいただけます。

温度計   案内板    
年間の気候を教えていただけますか?

-- 年間の気候の変化は、海外に例えればスイス。国内で言えば札幌に似ています。典型的な高原型気候で、四季がはっきりしています。標高1000メートル以上の高地ですから、春の到来は遅く、雪が溶けて5月の連休ごろにやっと桜が開花。その桜の開花がまさにあたりの野山に合図をかけるように花々が一斉に咲き出し、この季節は毎日変わる新緑の緑と花々の美しさに目を奪われます。

夏は最高気温26度くらいで、湿度も少ないので爽やかにお過ごしいただけますので、避暑には最適です。冷房はまず不要ですし、朝晩はストーブが欲しくなるほどです。そして8月下旬にもなると、ススキが穂を出し始め、秋は奥草津の高原に駆け足でやってきます。でも萩やリンドウの咲き乱れるさまは初夏とは違う風情で、さらに全山で始まる紅葉は本当に見事です。

そして冬、クリスマスの直前ころから根雪になりはじめ、気温は氷点下。年越しして1月から3月くらいまでは常に50センチから1メートルの積雪があります。
お薦めの季節は?

-- 四季それぞれに魅力はありますが、私個人としては、この季節、初夏が一番好きですね。あたりの山々の緑が浅葱色から日に日に深みを増し、陰影のある深緑へと色を変え、さらに花々が一斉に開花する5月、6月は最高ですね。自分が毎日たくさんのパワーをこの景色からもらっていることを実感します。

つつじ   丸太のベンチ    


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