六合村の目指す「村づくり」とはどのようなものかお聞かせいただけますか?
--丁寧な暮らしを大切にする人が自然の恵みに感謝しながら暮らしている「日本の原風景」と言ったらいいでしょうか?四季の移り変わりの中で、森の育む野生動物や昆虫、植物をここではまだまだたくさん目にすることが出来ます。自分たちの身の丈にあったやり方で、農山村の景観を保ち、訪れる方々に「この景色はなんだか懐かしい」と言っていただけるような「日本人の故郷」を目指しています。
昭和55年に制定された六合村民憲章では、以下の5か条を掲げています。
1.健康で働くことに喜びをもち、豊かなくらしをきづきましょう。
2.あたたかい愛情と和によって、明るい家庭をつくりましょう。
3.恵まれた自然を愛し、力を合わせて、美しい郷土をつくりましょう。
4.としよりを敬い、若い芽を育て、住みよい社会をつくりましょう。
5.教養を高め、かおり豊かな文化の創造につとめましょう。
六合村は、住民を挙げ自分たちの村に誇りを持ち、21世紀という時代において「心の故郷」になれるよう、農山村ならではの美しい風景を保全し、暮らしを立てていこうと方向を定めました。「魅力ある村づくりは何なのか?」を村民全体で考えて、それを実行しています。道路沿いの店の看板などは、そんな村民と村役場の職員が相談して統一した木彫りで作りましたし、商工会のメンバーは道端に積極的に花を植える活動をしています。
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