>>PAGE-2 朝起きたら、新しいことをしたい ――環境問題が「おしゃれな生き方」として捉えられると、そこには義務や決まりごとのイメージがありません。楽しさがある暮らしのことですよね? 例えば、アフリカのマサイ族は、スローライフだよね。食事もスローフード。昔ながらの暮らしをやってる。じゃあ、それが楽しいのかっていうと、そんなことないんだよね。世の中には面白いことがもっともっといっぱいあるでしょう? そうやって考えていくと、人間について唯一正しいことは、「生まれた以上、快楽的に生きることがいちばん幸せだ」ということじゃない? ソトコトでは、世界でただ一人の“サーファーかつノーベル化学賞受賞者”っていうマリス博士の連載を載せている。この人はバイオの基礎を確立した科学者で、「ドクター・マリスがいなければ、ここまでバイオは進化をしなかった」といわれている人物。そして、そのマリス博士のキーワードが「Enjoy Yourself」なんだよね。 スローフードを追っていく中で京大の先生に教わったんだけど、最近は「プ ――でも、どうやって子供たちの心を「準備状態」にできるのでしょう? 記憶に頼りすぎずに、新しいことが好きになればいいんじゃない? 記憶っていうより、知識かな。感覚として覚えておくことはいいことだけど、知識として溜め込んでおくと、よっぽど脳の要領が多くないかぎり、フレッシュな感覚がもてないから。 ――小黒さんは「プリペアード・マインド」を常に持ち続けていらっしゃるのだとお見受けしますが……。 僕は53歳なんだけど、同級生に会えばみんなもう人生分かったような感じがあるでしょ? でも、僕はいまだにカミさんとケンカしてるしさ、女っていうのは相変わらずわかんない。でも、わからないから面白いんだよね。やっぱり、朝起きたら、新しいことをしたいんだよね。生きることは旅だって思っている。旅って新しい出会いの連続でしょ? 過去の経験、価値観に沿った展開にはならないじゃない? 思わぬことが起こる。僕は、それがいちばん面白いと思うから。>>PAGE-3 |
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