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鍛治師 / 造形作家 倉田光吾郎さんインタビュー

 

編集部 制作はいつもひとりでされるのですか?

倉田 普段はひとりです。頭で考えていることを、ほぼリアルタイムで"手"に落とし込んで作業したいので、その行程を他人に説明したり、納得してもらうための準備をする時間が単純にもったいないんです。
高炉のモニュメントを作っていた、あの夏はとても暑く、本当にハードでした。製鉄所内のアトリエは日中には軽く40℃を超え、真夜中にしか作業ができない状況で、本当に参りました。ただ後半には、優秀なアシスタントにも出会えることができ、無事に仕事を完成させることができました。納期を遵守するには、他人のサポートを得なければならない場合が多々あります。それを踏まえた上で改めて学んだことは、ものづくりの現場で作品の質を守るためには、"自分力"を高めることがいかに重要か、ということでした。

編集部 今、制作されているものについて伺えますか?

倉田 ボトムズを制作して、これだけのモノを実際に見ていると、どうしても動かしてみたくなって、人間が乗りこみ、操縦する4足歩行のロボットを制作しています。完成目標は今秋、しかし動かすとなると、鍛冶の組み立て技術の他に、電子機器関連の知識も要るので、そのあたりは未知の領域もかなりあるので、正直、若干の遅れはあるかもしれませんね。

「千葉製鉄所跡公園内のモニュメントー高炉」倉田光吾郎氏制作

 

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