編集部:森下さんは商社のご出身と伺いましたが?
森下:入社以来一貫して食品・食料ビジネスに携わり、缶詰や酒類原料、飼料の輸入と食品流通を主に担当してきました。それぞれに想いはありますが、中でも大量消費国アメリカ国内での食品流通ビジネスは色んな意味で印象に残っています。ただ、ここに来て視線を外から内に移すことになりましたが、今は“日本の農業”に向き合うことだけでなく、それにどっぷり関わっていけることに使命感にも似たものを感じています。
編集部:“アグリコンパス”とは“農業の羅針盤”、なんだか色々とイメージが湧く社名ですね。
森下:我々の会社は2009年5月にスタートしたばかり。まだ一年目の創立記念日も迎えていない、走り出したばかりの会社です。生産現場での生産履歴管理ツールの拡販を推進してきた三井物産と自動せりシステムや集荷や配送等の物流管理システムに取り組んできたJFEエンジニアリング、それぞれが蓄積してきたネットワークやノウハウを結集すべく設立されました。農業生産者から流通業者、販売加工業者、消費者までを一気通貫させ、「生産・流通の履歴情報の共有化」を図り、「効率向上」を目指しています。将来的には生産者の販売や流通業者の仕入れも支援出来る商品を提供していきたいと考えております。