立松和平 Wahei TATEMATSU
作家。1947年栃木県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。在学中に「自転車」で早稲田文学新人賞。卒業後、種々の職業を経験、故郷に戻って宇都宮市役所に勤務した。79年から文筆活動に専念する。80年『遠雷』で野間文芸新人賞、93年『卵洗い』で坪田譲治文学賞、97年『毒――風聞・田中正造』で毎日出版文化賞。国内外を問わず、各地を旺盛に旅する行動派で、近年は自然環境保護問題にも積極的に取り組む。2006年の南極観測50周年には毛利衛さんや今井通子さんらと南極へ行き、その様子は「南極で考えたこと」(春秋社)に描かれている。