先ごろ首都圏・阪神エリアで実施された『生活者の環境行動や企業の環境活動への評価』(博報堂CSR・環境ビジネスプロジェクト)という調査結果が発表されました。これによると、「この一年間で環境問題についての関心が高まった」と答えた人は57.9%で、2004年の同調査結果の36.9%に比べ、関心の高まりがはっきりと読み取れる結果で出ました。 さらに、「関心の高い環境問題」では、【地球温暖化】がトップで(84.8%)、ついで、【ゴミの増大】(60.6%)、【大気汚染】(56.5%)という結果(複数回答)でした。 今年2月発効した『京都議定書』は、地球温暖化を防止するため、その要因のひとつとして挙げられている"CO2の削減"の具体的な数値を国別に提示し、それに向って世界規模で努力しようという趣旨の協定です。 |
|
私たちは日常生活の中で、CO2削減のために、一体どんなことができるのでしょうか? 生物として生きている限り、酸素を吸って二酸化炭素を出すことは極めて自然なことです。近年、温室効果ガス(二酸化炭素等の複合ガス)によって、実感できるレベルの自然界の異変が世界各地から報告されています。今まさに、この問題を正面から見つめ、じっくり考える時期に差し掛かっているのかもしれません。 『地球温暖化』への効果的な処方箋を書くには、CO2が排出されるシーンを具体的に確認し、個別にきちんと対策を立てるフェアーで、バランスのとれた手法が必要なのではないでしょうか? 多くの要因が重なり合い、誘発された『地球温暖化』。本号では、その原因のひとつとして上げられる自動車をテーマに取り上げ、特に、最近注目されているクリーンディーゼル自動車にフォーカスして、考えてみたいと思います。 19世紀に誕生した"自動車"、人間に自由な移動、プライベートな空間、操作の面白さ、そして何よりも便利を与えてくれたこの"素敵な生活のパートナー"の未来を一緒にシュミレーションしてみたいと思います。 >>PAGE-2 |
|