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○アイ・エス・オー14001 | 【ISO14001: International Organization for Standardization 14001) 国際標準化機構(International Organization for Standardization)が取り決めている環境関連規ISO14000シリーズの一つ。 生産、サービス、経営に際して環境対応の立案、運用、点検、見直しといった環境管理・監査システムが整備されているかについて認証機関(日本環境認証機構など)の審査を受けて、審査に合格すればISO14001(ISO 14001enviromental‐standards cord)認証取得企業として登録される。ヨーロッパ企業の取得数は圧倒的に多く、ヨーロッパ向けの輸出の場合には認証取得企業であることが有利といえる。また、ゴミ・廃棄物問題などを抱えている地方自治体でも高い関心を示し、自治体自ら認証取得をする、あるいは取得を目指しているところが多数見られる。 |
○アグロフォレストリー | 近年、途上国や熱帯雨林地域で深刻化していた、過剰な焼畑栽培の代替として考え出された土地利用法。農業と林業を有機的に組み合わせて農林複合の土地利用を目指す。持続可能な熱帯林管理システムとされ、熱帯林減少の背景にある貧困、人口増加といった諸問題の解決への寄与も期待されており、早期整備が望まれている。例としては、多層混農林・自然遷移模倣方式や永続的な樹間栽培などがある。 |
○アジェンダ21 | 【Agenda 21】 1992年、地球サミットで採択。21世紀に向けて、環境保全・開発の両側面から4分野(1.社会・経済面、2.資源開発の管理と保護、3.女性を始めとする各主体の役割とそのあり方、4.実行手段)にわたり、各国がまとめた40項目の行動計画。 |
○アワニー原則 | 【The Ahwahnee Principles】 1991年秋、アメリカのヨセミテ国立公園内のアワニーというホテルで、ピーター・カルソープ(Peter Calthorpe)、マイケル・コルベット(Michael Corbett)、アンドレス・ドゥアーニ(Andres Duany)、エリザベス・プラター・ザイバーク(Elizabeth Plater-Zyberk)、ステファノス・ポリゾイデス(Stefanos Polyzoides)、エリザベス・モール(Elizabeth Moule) ら6人のピーター・カルソープら6人の都市計画家が、今後のまちづくりにおいて遵守すべきものとしてとりまとめた原則。 序言、コミュニティ原則、コミュニティを包含する地域の原則、実現のための戦略から構成される。 |
○一般廃棄物 | 廃棄物はその発生形態と性状の違いから大別されている。一般廃棄物とは、生活者の日常生活から排出されるゴミやし尿、および事業活動から生じる廃棄物のうち環境汚染上の問題が少なく、市町村の処理施設の能力で対処可能なものを指す。この分類とは別に、ゴミの形状から、電気冷蔵庫等家電製品・家具等などを「粗大ゴミ」と「普通ゴミ」と分けて呼ぶほか、処理方法から「可燃ゴミ」、「不燃ゴミ」、「資源ゴミ」など区別して呼ぶこともある。 |
○エア・フロント・オアシス | 【Air Front Oasis】 緑と水の潤いを通じて空港に親しむ空間。空港周辺に緑と水を積極的に配置することによって、音の緩衝や防災を図り、空港と周辺地域との調和のとれた街づくりを目的として整備されている。 |
○エコタウン | 【Eco Town】 ゼロ・エミッション構想(ある産業から出る廃棄物を別の分野の原料として活用し、あらゆる廃棄物をゼロにすることを目指す構想)を地域の環境調和型経済社会形成のための基本構想として位置づけ、それと同時に、地域振興の牽引力として推進することで、環境と調和したスタイルで、"まち"という地域経済の形成推進を目指す制度。 既存の観念から脱却し、先進的な環境調和型まちづくりをしようという趣旨で1997年に創設された。それぞれの地域の特性を生かした、都道府県又は政令指定都市が作成したプラン(エコタウンプラン)が承認を受けると、当該プラの中核的な事業については支援が受けられる。 |
○エコツーリズム | 【Ecotourism】 エコロジー(ecology)とツーリズム(tourism)を組み合わせた造語。自然環境を悪化させる要因の一つとみなされていた、従来のマス・ツーリズムに変わる新しい観光のあり方で、自然環境との共存を図りながら、自然観察や先住民の生活、歴史を学ぶ滞在型のツアー。1994年に日本自然保護協会がエコツーリズムのガイドラインを作成した。エコツーリズムの定義は固まっていないが、一般的に以下のような要件があるとされる。 自然を体感できる、環境には極力影響を及ぼさない、環境マインドを育てる、自然環境保護に貢献する、地域の経済に利益をもたらす、地域の歴史・文化を尊重する、人間の権利を尊重する。そして、これらを満たす持続可能な観光を総じてエコツーリズムと呼ぶ。 |
○エコデザイン | 【Eco-design】 21世紀における産業活動の最大の課題は経済性と環境保全の統合である。その認識から、UNEP(国連環境計画)は以下の8項目をエコデザインとして提示している。 1. 新しい製品コンセプトの開発 これらの「エコデザイン」を実現するために、製品開発段階からエコデザインの発想を組み入れ、環境への負荷が少ないだけでなく、使い勝手がよく、高性能で競争力のある製品を創出することを目指す。また、製品開発スタッフと環境問題担当スタッフ間の連携を確立する必要性を提起する。国際標準化機構(ISO)では、エコデザインの導入を支援するために、1998年から「製品企画に環境の視点を導入するための指針」を工業規格として盛り込んでいる。 |
○エネルギーリサイクル | 【Energy recycling】 廃棄物を燃料として再利用する方法で、フューエルリサイクルとサーマルリサイクルがある。フュ−エルリサイクル(fuel recycling)とは、廃プラスチックのようなものを油化あるいはガス化して気体あるいは液体燃料としたり、他の可燃性廃棄物と混合して固体燃料にするなど、廃棄物から燃料を得る方法である。 サーマルリサイクル(thermal recycling)は、廃棄物を焼却炉で燃やし、その熱エネルギーを回収する方法である。熱エネルギーは、発電に利用されることが多い。 |
○LPG | 【Liquefied Petroleum Gas】 液化石油ガスのことで、一般的にプロパンとブタンを総称してLPGと呼ばれている。LPGは、石油精製過程から生産されるものと、天然ガスのガス精製から生産されるものがあり、世界のLPG生産量は1.8億トン(1997年)で、そのうち61%にあたる1.1億トンが天然ガス精製過程から供給されている。LPGは、燃焼効率が他と比べて優れているので、酸性雨の原因となるSOx(硫黄酸化物)の排出もほとんどなく、地球温暖化の原因といわれているCO2 (二酸化炭素)の排出量も少ないクリーンエネルギーのひとつである。 |
○オーガニック・フーズ | 【Organic Foods】 有機的に栽培される食品のこと。化学肥料や農薬を使わない古典的な農業への回帰を意味する造語。欧米で1940年代前半から使われ始めたとされている。当初、無農薬・有機物肥料で栽培された農産物に対して用いられたが、その後、成長促進剤や抗生物質を使わないで飼育した家畜の肉や卵、牛乳、また、保存料や着色料などの食品添加物を使わずに製造した加工食品も含まれるようになった。大地を農薬や化学肥料で汚染することなく、生きた大地で生産された食品は、安心・安全とともに味の良さを提 供する。さらに、自然環境を保持する上でも重要な意味を持つ。 今年6月に施行され、2001年4月からスタートする改正日本農林規格(JAS)法で設 けられた有機農産物の表示制度のポイントは大きく2つある。 高温多湿で農地が狭い日本の農業には、非常に厳格な規格であるだけでなく、検査・認証を受けるための手続きや書類の整理、数十万円とも言われる認証コストなどの重い負担を懸念する関係者は少なくない。 こうした表示制度が導入されたのは、これまでの有機農産物の表示ガイドラインに強制力がなく、まがい物の有機表示がはんらんしたためだ。また、現在の世界貿易機関(WTO)体制の下で、食品規格・基準を国際的に統一する動きが進み、有機農産物などの規格・表示基準が昨年7月の国際食品規格委員会(コーデックス委員会)で定 められた。新表示制度もその内容に沿ったものである。 まがい物が少なくなることは消費者としては歓迎だが、こうした規格・基準を満たす国産の有機農産物が出回り得るかが懸念されている。1997年の農水省統計によると減農薬、減化学肥料の環境保全型農業を行っている農家ですら、水稲と果樹で5%、野菜1%とごくわずか。3000億円とも言われる有機農産物市場では輸入物の占める割 合が高くなるだろうと予想されている。 それに伴い「ポスト有機」の担い手として、有機ほど厳しくないが、農薬や化学肥料の使用量を従来の50%以下に抑えた「特別栽培」農産物の仕入れを増やす動きが量販店や外食産業で活発化している。減農薬・減化学肥料の「特別栽培」にはまだ国の 基準がなく、民間の自主認証が動き出している。 |
○オゾンホール | 【Ozone Hole】 成層圏でのオゾン層の穴。南極上空で1980年代から毎年観測され、北極上空でも確認されている。酸素原子が3個結合した気体分子であるオゾンの大部分は、成層圏でオゾン層を形成し、有害な紫外線から地球上の生物を保護している。 しかし、大気中に放出されるフロンガス(CFC chlorofluorocarbon クロロフルオロカーボン。塩化フッ化炭素の総称)が冬季の低温によって塩素ガスに変換されると、オゾン破壊物質を大量に作り、オゾン層に穴をあける。オゾンホール対策として決められた排出規制によって、大気中の特定フロンの量は減少に転じ始めたが、オゾン層の回復には数十年かかり、21世紀末までオゾンホールは消滅しないとの推計が出ている。2000年9月の観測では、南極上級のオゾンホールは2918万km(南極大陸の約2倍)と過去最高となった。 |
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