編集部:まず、JFEエンジニアリング総合研究所の開発企画部の機能と役割についてお話いただけますか?
石川氏:昨年の2009年4月にグリーンフロンティアセンターとして新たな組織がスタートしました。そのミッションは低炭素社会、循環型社会を目指して将来はどうあるべきか? どうしなくてはならないか? を見据えて、未来にむけてリアリティーのあるシナリオを描き、そのシナリオに沿ってビジネスモデルを組み立て、発展させることでした。今年の4月には、これまでのミッションにシンクタンク機能を加えて総合研究所開発企画部として新たに発足致しました。
この背景には、日本の産業界全体が、持続可能なスタイルで発展を遂げてゆくための大命題、"CO2削減"という、なんとしても解決しなければならないテーマがあります。"ものづくり"の企業の一翼を担う私たちも、一企業としての視野から社会全体の動きを捉えた視界へと視線を広げ、"ものづくりの当事者としての論理的な解"を持って、行動してゆこうと考えているところです。