2009年の最終号を飾るエコピープル43は前回に続き、「南極」特集をお届けいたします。前号で紹介した砕氷艦「しらせ」も2009年12月16日に昭和基地から約80km離れた定着氷へ無事到着。「しらせ」に乗り込んでいた第51次観測隊は2月までの短い“南極の夏”を越冬に必要な設営活動を中心に充て、いよいよ南極観測をスタートします。
今号のPart 1ではふだん私たちがなかなか知ることのできない南極観測の実体を掴むべく、過去何度にわたり南極観測を経験されている国立極地研究所の石沢さんにお話していただきました。石沢さんのお話からは南極という“極地”に生きるために必要な本質を伺い知ることができました。
また、Part 2では民間人として2006年、実際に南極へ渡り、極地体験をしている作家の立松和平さんにお話を伺いました。自然環境と人間の営みについて多くの著作を書いていらっしゃる立松さんが南極という場所で何を感じ、何を考えたのか。
お二人の話からは当サイトのポリシーでもある「もっと地球と話そう」というキーワードに通ずる我々人間の“ふるまい”から生まれる“人間力”を考えさせてくれるものでした。