自分が"美味しいものが食べたい"と望めば、それが実現できる時代と場所に生きていながら、その判断ができない状況になっている日本人に僕は心底、危機感 を感じている。"食"というシーンをしっかり見直すことが自身の五感を磨く最良の方法であり、人生を豊かに健康に生きるスタイルでもあることに気づいて欲しいんだ。これはもう、僕の使命感といってもいいかもしれない…。
-三國清三さん(フランス料理シェフ)
国連総会の一環として開かれた気候変動首脳会合で民主党政権(鳩山元首相)は中期目標として「1990年比で2020年までに25%削減することを目指す」と表明し、法案も直ちに可決されました。急速に進行する地球環境の変化、その気象変動に大きな影響を与えるCO2削減は、世界全体で最重要課題のひとつとして扱われています。
社会全体の環境意識は高まり、さまざまな議論がなされていますが、私たちには"環境といかに共生し、具体的にどんな社会を作りたいのか?"という未来への展望を語り合う場面が不足しているように感じます。
2010年、環境問題を考えるにあたって今求められていることは、まず現実を知るために過去を学び、知識を蓄えること。 次に、実現すべき未来を描くために、検証し、議論すること。そして、実現に向けた行動の原動力となる"新たな価値観"を創造すること、だと考えています。私たちは今、"既存のフレームから新しいそれへとシフトする"言い換えれば、物事の本質に立ち返り、地球との付き合い方をリニューアルするタイミングにさしかかっています。