わが家の冬の週末は、いつもお鍋料理と決まっている。ポン酢で食べる水炊き、ちょっと辛いチゲ(鍋)、大阪名物うどんすき。おこたに入って、湯気をふぅふぅ揺らしながら食べる夕食は、新潟の寒い冬ならではのごちそうなのです。そしてどのお鍋にも必ず入るのが牡蠣。 ご存知の通り、ぷりぷりの身の中には、おいしいエキスと栄養がたっぷり詰まっていて、鍋のほかにも牡蠣フライ、牡蠣グラタン、牡蠣のパスタ、牡蠣ごはん・・・と、そのレシピもいろいろ。毎日でも飽きずに食べられる。そういう私も、昔は牡蠣があまり好きではありませんでした。あの独特の磯の香りがイヤだったのです。 |
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それが、今から10ウン年前、パリで食べた生の牡蠣のおいしいことといったら!実は生で食べるのはそのときが初めて。レストランの店先に、ドンと盛られた殻付の牡蠣を見て“どんな味がするのだろう・・”と興味はものすごくあったものの、食べる勇気はなかった。(だって銀皿に盛られた牡蠣を食べる姿は、かなり仰々しく、結構目立つ)。ある日知り合いから夕食に招待され、そこで殻つきの生の牡蠣をいただいたのです。 |
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私の料理教室でも、この季節にはよく牡蠣料理が登場します。牡蠣好きは多く、ほとんどの生徒さんに喜ばれるのですが、中にはアレルギーの人もいるので注意が必要。特に一度でも牡蠣にアタッた事のある人は、もう二度と食べることが出来ないようです。気の毒です…。 ということで、今回のお料理ももちろん牡蠣。市販のパイシートを使うので、食べたいと思ったときにすぐに出来る。伸ばしたり折ったりの作業は子供も大好きだし、なんといってもカンタンなので、まかせておいて大丈夫。もう一品は、これまた冬においしい里芋と合わせた炒め物。どちらもチャチャッと仕上がる。私は片手に白ワインでも持って、牡蠣の香ばしい匂いに酔うことにいたしましょう。 [食材小辞典/「牡蠣」について詳しく→] |
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