9月の連休あたりになると、新潟では稲刈りが始まります。 
        夏はまるで緑の絨毯を敷き詰めたような田んぼが、この頃にはキラキラと輝く黄金色に様変わり。何度見ても感動する風景です。だって、稲についたひと粒ひと粒が、あのふっくらとおいしいごはんになるんですもの! 
        “特別ブランド”の米でなくても、新米というだけで文句なしにおいしい。 
        新潟産の新米を新潟の水で炊いた、ふわりと漂う炊きたてごはんの香り。“ココに嫁に来てヨカッター”と、結婚10年目の今でも、幸せな気分になるひとときです。 
        我が家では、普段は電子ジャーにおまかせでごはんを炊いていますが、心と時間に余裕があるとき、特においしいごはんを食べたいときは、鍋を使います。 
        まずきれいに洗った米を鍋に入れて、30分ほど水に浸します。蓋をして強めの中火で11〜13分。火を止めてそのまま20分ほど蒸らしたら出来上がり。火加減と時間の微妙な加減によって、米の硬さとおこげの出来具合が変わります。これは何度か炊いてみて、我が家好みの加減を見つけるしかないようです。 
        いよいよ炊けたら底から持ち上げるようにして全体を混ぜて。 
        
        やけどしそうに熱いうちに、手に塩をつけてごはんをのせましょう。今回の具は「鮭のピーナツ味噌漬け」と「梅干のはちみつかけ」の2種。具を入れてきゅっきゅっと弱過ぎず、強過ぎずに握ります。これ、カンタンなようで難しい。 
     
        
        口に入れたとき、ほろっと崩れるくらいが理想的。こどもの手サイズと、私の手サイズのおにぎりが出来ました。今日はお天気がいいので、車で1時間ほど走ったところにある、お気に入りの川辺に行って食べることにしました。ごはんがいい感じに“アルデンテ”で、かみしめるほどに甘みがじゅわ〜。思わずこぼれる家族の笑顔を見て、またひとつ幸せを見つけました。 
     
        
         
        
          
            
              
                  ●Cooking Card No.3『鮭のピーナツ味噌漬け』 
               
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                  ●材料/塩鮭2切れ、<ピーナツ味噌>ピーナツバター(無糖)大匙2、味噌小匙1、みりん大匙1、酒大匙1 
                  ●作り方/ピーナツ味噌の材料をよく混ぜ合わせ、鮭に塗り、ラップに包む。ひと晩おいて、ピーナツ味噌をつけたままグリルで焼き、ほぐす。 
                   
               
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                  ●Cooking Card No.4『梅干のはちみつかけ』 
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                  ●材料/梅干2個、はちみつ大匙1、白ごま大匙1 
                  ●作り方/梅干は種を取ってほぐし、はちみつ、白ごまを混ぜ合わせる。 
               
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          Rice /お米 
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        ◆日本への伝来は? 
          日本米の起源は、中国の福建米(ふっけんまい)であろうと推定されています。日本米に肥料をやらずに放置しておくと、やや長く色も赤く変化します。日本の原始米は、おそらく赤米だったと考えられています。 赤長米(つまり福建米)が日本で栽培された始めた時期は、約三千年前の縄文時代。現在の福井県地域で栽培されていました。 日本への稲の伝来は、中国の農学者、丁頴(TEIEI)氏の研究によれば、東南中国から台湾、琉球列島を経由し、朝鮮海峡を渡ったと考えられます。 
           
          ◆お米のおいしさとは? 
        お米の主成分は、水分・でんぷん・たんぱく質・脂質・ミネラルで、これらが一定の数値でバランスよく配合されているお米がおいしいとされています。さらに、でんぷんにはアミロースとアミロペクチンの2種類があり、ねばりとかたさのバランスは、この2種の比率によって決まります。 アミロペクチンが多いお米は、ねばりがあり、ほどよい歯ごたえがあります。一方、アミロースが多いお米はかたく、パサパサしています。しかし、アミロースが少ないとおいしいというわけでもなく、コシヒカリ、ササニシキなどの含有バランスが理想的といわれています。 
         
        ◆栄養的には? 
        お米はパワフルなエネルギー源。 主成分である炭水化物は76%、たんぱく質7%、脂質1%と、まさに体を動かすガソリンです。さらに消化吸収率は98%と高く、精白米100gあたりの熱量は356キロカロリーにもなります。 また、体を作るたんぱく源としても優れた成分であるアミノ酸がバランスよく含まれていて、卵のたんぱく価を100とすると、精白米は81、牛肉の79や大豆の70よりも高い値です。 
         
        ◆賞味期間は? 
        お米は生きものです!賞味期間(おいしさを保証できる期間)は季節によって違います。 
        近年は貯蔵技術の進歩から、店頭で売られているお米は新米に近い状態にあります。 
        問題なのは、家庭に入ってからの賞味期間です。 
        白米の場合は、収穫後の9月〜翌年3月は約2カ月。気温が上がる4〜5月は、お米も古くなるので約1ヶ月。高温多湿の6〜7月は20〜25日。8月は15日くらいが目安です。 
        おいしく食べるチェックポイントは精米日の確認! 産地精米、店頭精米にかかわらず、精米日からの日数を確認して選びましょう。 
         
        ◆ 頼りになるお米屋さんとは? 
        ●その1 お米屋さんが「米は生き物である」という意識をもっているかどうか? 
        ●その2 こまめに配達してくれるかどうか? 
        ●その3 表示の見かたや品質の特徴などの質問にてきぱき答えてくれるかどうか? 
         
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