万能ソースである「トマトソース」を作るには、これほど魅力的なトマトはありません。
お日様の光をたっぷり浴びたトマトは、自然の甘みと酸味が強く、ホール缶にはないおいしさが詰まっているから。トマトソースにするためには、もう1〜2日、室温にねかせておく必要がありました。皮がぷくりと柔らかくなった頃が作り時。日曜日の朝、9歳の娘と一緒に台所に立つことにしました。
さっと湯通しして、皮をむいて、種を取って・・・・?
いえいえ、そんな面倒なことはナシです。レストランではないのだから、少々皮が残っていても、種が入っていても、それはそれで、おいしさの素。まるごと全部いただきましょう。きれいに洗ったトマトのへたを取って、ボールの中で手で豪快につぶします。こういうの、子供はとにかく好き。目をきらきらさせて、にぎにぎクラッシュ!
鍋にオリーブ油50ccくらいたっぷりめに入れて、みじん切りしたにんにく3カケ分、たかのつめ3本を入れ、火にかけます。にんにくの香ばしい匂いがしてきたら、つぶしたトマト(今回は15個分)を加え、そのまま弱めの中火でコトコトと煮込むだけ。この量でおよそ50分。水気が半分になるまでじっくり煮込みます。
「いい匂いだねー。やっぱりパスタ?スープにしてもおいしそう。明日の朝はパンに塗って、チーズのせて焼こうよ!」
子供のテンションもだんだん上がってきたみたい。
出来上がりの目安は、音。グツグツという鍋の音が、ビチッビチッと乾いた音になったらOK。
塩を加え、火を止めて、そのまま冷まします。清潔な保存瓶に入れて冷蔵後へ。
これだけで十分味わい深いので、なるべくシンプルな料理がいいようです。わが家では、娘のリクエスト通り、オリーブを入れただけの「オリーブトマトパスタ」と、朝食の「トマトチーズパン」です。
甘酸っぱい、夏の香りがいっぱいの味わいでした。
●Cooking Card No.1「トマトチーズパン」
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細めのバゲットにトマトソースをぬり、粉チーズをふってオーブントースターで焼くだけ。ハムやツナをのせるとボリュームアップ!
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●Cooking Card No.2「オリーブトマトパスタ」
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パスタ160gに対して、トマトソースをお玉で軽く2杯と、オリーブ8個くらいを鍋に入れて温める。少し固めにゆでたバスタを入れ、しっかりとからめる。パスタが赤く染まるまでソースとからめるのがポイント。
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