〜危機にある地球環境を直視する〜エコギャラリー

 

2025年『Two Mountains Photography Project
– 富士山とキナバル山をめぐる物語』

エコギャラリー2025-2026

本年度は東アジアのふたつの霊峰、富士山とキナバル山にフォーカスし、4人の写真家、蓮井幹生さん、奥山淳志さん、公文健太郎さん、森田友希さんが挑んだ山との対話をご紹介します。
6000種以上の植物と100種以上の哺乳類が確認されるマレーシア・ボルネオ島のキナバル山は世界有数の生物多様性を誇り、その山域はキナバル自然公園としてユネスコ世界自然遺産、ユネスコの世界ジオパークとして2000年に登録。一方、富士山はその優美な独立峰の美しさから信仰の対象と芸術の源泉として2013年にユネスコ世界文化遺産として登録されました。
ふたつの山が育んだ独特の自然、文化、人々の暮らし、それらを異なる「視座」と独自の「視界」を持つ4人の写真家がリレー・スタイルで繋いで行きます。バトンが次へと渡る度に現れる全く異なる山の姿、どうぞご期待ください。

蓮井幹生 Mikio HASUI
奥山淳志 Atsushi OKUYAMA
公文健太郎 Kentaro KUMON
森田友希 Yuki MORITA

第二回フォトグラファー|奥山淳志

写真家

1972年大阪生まれ、奈良育ち。
京都外国語大学卒業後、東京の出版社に勤務。
1998年岩手県雫石町に移住し、写真家として活動を開始。
以後、東北の風土や文化にフォーカスした撮影を継続し、発表する。また、人間の生きることをテーマにした作品制作をおこなう。

2006年 『Country Songs ここで生きている』 フォトドキュメンタリー 「NIPPON」2006選出
2015年 『あたらしい糸に』第40回伊奈信男賞
2018年 『弁造 Benzo』(私家版 | 2018)日本写真協会賞 新人賞
2019年 『弁造 Benzo』および写真展「庭とエスキース」で写真の町東川賞 特別作家賞
2022年 令和3年度岩手県芸術選奨
2024年 『BENZO ESQUISSES 1920-2012』(私家版 | 2023) 第32回林忠彦賞を受賞

【主要著作】
『手のひらの仕事』(岩手日報社 | 2004)
『とうほく旅街道』(河北新報出版センター |2012)
『庭とエスキース』(みすず書房 | 2019)
『動物たちの家』(みすず書房 | 2021)




















第一回フォトグラファー|蓮井幹生

写真家

1955年生まれ。
明治学院高校、同大学社会学部社会学科に入学。
アートディレクター守谷猛氏に師事しデザインを学ぶ。1984 年から独学で写真を始め、1988 年の個展を機に写真家への転向。新潮社の雑誌「03」を始めとするカルチャー系エディトリアルシーンで著名人のポートレイト作品を発表し注目を集める。1990年代から撮影が続く『PEACE LAND』は作家の世界観の中核を成す作品群であり、作品集の出版を通して継続的な発表が行われ2009 年にフランス国立図書館へ収蔵される。現在は、長野を拠点に制作を行う。
https://mikiohasui.com

【コレクション】
2015年 東京工芸大学 写大ギャラリー「GELATIN SILVER SESSION 2007、2008」
2010年 フランス国立図書館「詠む写真」
2009年 フランス国立図書館「PEACE LAND」