『循環型社会2.0の創生』 UP-CYCLE at Berlin 2019 By Yasutaka KOJIMA curated by Naoko OHTA キュレーター・コメント 近年、地球と人間の関係が危うくなってきています。 この星に“生命”を得た生物のひとつにすぎない 人間という種の生活活動の肥大化が、 私たちの足元である環境という調和を破壊している事実、 今や世界中の誰もが自覚するまでになっています。 ただ、一度手に入れた快適さと利便性はいつしか、 私たちの決断を一日でも先延ばしにしたくなるほど 生活の隅々にまで浸透してしまいました。 そんな中、地球と自分の暮らしを分断せず、“連なり”として捉え、 快適に、かつ未来の可能性に余白を残すライフスタイルが 世界各地で始まっています。ベルリンもそのひとつ。 ベルリンの人口の約20パーセントは外国人、世界有数のヴィーガン人口など、多様性を重んじる文化、その土壌が整っています。 明日、今日より良い時間が流れるよう未来に向かって丁寧に生きる、 それがリサイクルの原点かもしれません。 少しずつ向上する。少しずつだけれど、それでも向上は向上だ。 村上春樹 太田菜穂子