~地球の声に耳を傾ける~エコピープル

 

2026年初秋号 Ecopeople 109高砂淳二さんインタビュー

この夏のヨーロッパ全域や北米を襲った熱波による被害は、多くの人々の日常生活を脅かし、弱者の生命を奪っただけでなく、広大な森林を焼き尽くす制御不能な山火事を引き起こしました。この異常気象は日本も例外ではなく、40度を超える酷暑と旱魃に襲われたエリアがある一方、猛烈な豪雨による河川の決壊や洪水での道路陥没、家屋浸水のニュースが全国から後を絶たない日々が続いています。
世界中で頻発する大洪水、大地震、山火事。地球のメカニズムを司る大気や海流の流れが大きく変動し、“常識”とされてきた平均気温や気候への限界から逸脱した事態に立ち至っている現実に、誰も異を唱えることは出来ないレベルになっています。

40年以上にわたり、写真家として世界100ヶ国以上の場所を訪れてきた高砂淳二さん。高砂さんが目撃してこられた地球の変化、その過程で変わっていった写真家としての活動とミッションを伺いました。指定されたのは高砂さんのアトリエ。窓の外には深い緑の羊歯が生い茂る透明な空気が流れる空間でした。





取材日|2026年8月31日
取材場所|東京・渋谷区
インタビュー・テキスト|太田菜穂子
写真|宇壽山貴久子

















高砂淳二さん
インタビュー



高砂淳二 TAKASAGO Junji
自然・環境写真家

1962年 宮城県石巻市生まれ。宇都宮大学工学部電子工学科卒業。ダイビング専門誌の専属カメラマンを経て1989年に独立。海中、生き物、虹、風景、星空など、フィールドは地球全域。水や生命の循環、自然の繋がり、人との関わり合いなどをテーマにダイナミックな活動を展開する。国内外で展覧会を開催すると共に、多くの写真集やエッセイ集を出版。近年は積極的に講演活動を行う。
2008年には外務省主催・太平洋島サミット記念写真展『Pacific Islands』を担当。
海の環境NPO法人OWS(The Oceanic Wildlife Society)の副代表理事を務め、自然と人間の関係、人間の役割などをさまざまなメディアを通じ、幅広く伝え続けている。
2022年 ロンドン自然史博物館主催の「WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR」の「NATURAL ARTISTRY(自然芸術部門)」で最優秀賞を受賞。