2009年8月、エコビーイング編集部は初めて京浜臨海エリアで実施されたトンボ調査に参加しました。真夏の炎天下、日本最大の工業地帯にトンボは本当にいるのかと半信半疑でJR鶴見線の弁天橋駅に降り立った日のこと、額からポタッと落ちた大粒の汗と共に鮮明に記憶しています。
当時から「トンボはドコまで飛ぶかフォーラム」の中心的な存在として、調査プロジェクトを指導されているトンボ博士、田口先生の的確な指示の下、編集部一同、現場調査を実際に体験。捕獲網でトンボを捕獲し、まず羽の根元を指先で軽く押さえて、種類、雌雄、成熟度の確認し、確認データを調査票に書き込み、最後にトンボの羽に油性マジックで4桁の調査ナンバーを書き込む、この一連の作業を素早く完了させるのは、それなりの技が求められました。
あれから15年の歳月が流れ、着実に発展してきた「トンボはドコまで飛ぶかフォーラム」、昨年11月26日、観音崎自然博物館で『トンボとり大作戦報告会・表彰式2023』が開催され、「JFEトンボみち」の仲間、土井源太さん(小6)はジュニア調査員に認定、さらに松本清治郎さん(小1)は昨年に続いて2年連続の優秀章を受賞しました。
一般市民との連携による地域の環境調査ネットワークとして発展してきた「トンボはドコまで飛ぶかフォーラム」、その舞台の1つである「JFEトンボみち」を見守ってきたJFEエンジニアリングの担当者と「トンボみちファンクラブ」の皆さんにお話を伺うことができました。
澤井仁志 SAWAI Hitoshi
JFEエンジニアリング株式会社 総務部 不動産・施設管理室長
山口文吾 YAMAGUCHI Bungo
JFEエンジニアリング株式会社 総務部 不動産・施設管理室
2009年「eco people 34」記事