~地球の声に耳を傾ける~
エコピープル

2025年晩秋号 Ecopeople 106
ビオトープ知多 Photo Album



Photo Document October 25th, 2025 by KINO Seido



ビオトープ全景|本館の屋上からのビオトープ


2013年の創設70周年に整備された竹林の小径


近隣から寄贈を受けた貴重な在来種「シラタマホシクサ」がビオトープ内に定着しつつあります。


近隣から寄贈を受けた貴重な在来種「シラタマホシクサ」がビオトープ内に定着しつつあります。

ビオトープ内に造成された小川


ビオトープ内には近隣から分けていただいた知多半島の在来種の生き物たちが生育しています。

ビオトープ内には近隣から分けていただいた知多半島の在来種の生き物たちが生育しています。



ビオトープにさまざまな昆虫や鳥類が集まっていることを示す痕跡

ビオトープにさまざまな昆虫や鳥類が集まっていることを示す痕跡

10月25日(土)に開催された稲刈りイベント|愛知県で開発された「モチ米・こはるもち」の刈り取り


稲刈りが始まると、田んぼのあちこちからバッタやカマキリ、蝶々などが現れ、子どもたちはしばし昆虫採集に夢中!

稲刈りが始まると、田んぼのあちこちからバッタやカマキリ、蝶々などが現れ、子どもたちはしばし昆虫採集に夢中!



鎌を手に一心不乱に刈り取りに集中する子どもたち

鎌を手に一心不乱に刈り取りに集中する子どもたち



稲刈りと同時進行で、刈り取った稲を掛ける稲架掛けも高校生の手でスタート。


半田農業高校の高校生とJFEスチール総務部社員との連携プレイで、刈り取った稲を束ねる作業が着々と進行中。


稲刈り後の記念写真、それでもカエルを離さない参加者

稲刈り後の記念写真、それでもカエルを離さない参加者



さまざまな種類の植物が育つビオトープは生命の循環を生み出しています。生物多様性を実現するビオトープ創造デザインには多くの関係者のアドバイスが反映されています。

さまざまな種類の植物が育つビオトープは生命の循環を生み出しています。生物多様性を実現するビオトープ創造デザインには多くの関係者のアドバイスが反映されています。



クローバーが繁る草地のところどころに設置されたベンチ。




稲刈りイベントが実施された10月25日、午後からは雨の予想の曇り空。
ただ、稲刈りをするには、暑くも寒くもなく、最上の空模様でした。
まず、愛知県立半田農業高等学校の先生と4名の高校生から、現場での作業上の注意事項を拝聴すると、
何故か急に、米や日本の食料事情に関するクイズタイムが始まりました。
「一年間で、日本全体で廃棄されてしまう食品量は?」
「お米にはどんな栄養素が含まれているか?」
「近年、何故お米価格は高騰しているのか?」
「ダイエットにはお米とパン、どっちが効果的か?」
などなど、どれも今、私たちが考えるべき質問が出題されました。
参加者全員がテーブルから離れ、会場内後方に移動し、
3択の答えから身体を動かして、正解を選ぶというユニークなウォーミングアップが実施されたのです。
事前に床にマーキングされた3つのゾーンに、迷わず走り込んでゆく子どもたちに
付き添いの大人たちが付き従うという状況は、その後の稲刈りの現場でも続きました。
稲刈り終了後、本年度のイベント(初夏の田植えと稲刈り)に参加したハルキくんとヒナノちゃんに
ビオトープの水田での“米作り”について聞いたところ
「作業は思った以上に難しいし、お米をつくることの大変さがわかった。でも、とても楽しかった!」
「お父さんと一緒の参加だったのだけど、いつもと違うお父さんを知った」との感想。
最後に「お米とパン、どっちが好き?」「どんなお米料理が好き?」との問いには
「お米!」「おにぎり!」と即答。
日本の食文化の根幹となる主食、“お米”は次世代にもしっかり愛されていくことを確信した一日でした。

編集部